005 あーーーーーーーーー
一文字抜かしてしまった。一文字とばしてしまった。二行目の最後の三文字目。やってしまった。
誤字脱字は審査論外の凡ミスだ。
この段階での脱字はありえないミスだ。
絶望した。自分の集中力の無さにがっかりした。
気持ちが焦っていたのだろうと思う。
書き始めから「この一枚で終わらせてしまいたい、仕上げてしまいたい」という気持ちが大きかった。それはもう作品に集中していないってことなんだろう。今日は夢中になれなかった。冒険できなかった。思い切り書くことがこわくなっていて、見返してみると無意識に文字が大人しくなっていた印象があった。
きっと最後まで書き上げても、良い作品にはなっていなかっただろうと思う。
作品のことを一切考えずにリフレッシュしたいけど、こんな締切ギリギリの時はそんなの無理だよな。
「書かなきゃ」っていう思いと、「もう無理かな」という思いが綱引きしている。
明日書けるかな。書く予定なかったけど、ラジオ終わったあとにまた書いてみるか。
集中集中集中。あと少し。あと少しで良い作品が書ける。あと少し。
焦らない。気負わない。欲張らない。
エネルギー、熱気を思いっきり紙の上に吐き出す。冒険だ。ビビらずに冒険しよう。
明日の自分に大いに期待する。